インナーバルコニーのある2階リビングの家

敷地は分譲地の角地。
お客様の要望は2階リビングと庭、キッチンから外を見るようにしてほしいと言う事でした。計画当初は他の分譲地はまだほとんど売れていない土地が多かったた為、周りにどのような建物が建つのか想定しながら計画を進めた。敷地の現状を考えると南側には今後2階建ての建物が敷地ギリギリに建つ可能性が大きいと判断し2階の南側にバルコニーやリビングを外に開いた形で計画するとプライバシー確保が難しいのではないかと考えた。
そのため2階南側にインナーバルコニーを設け壁を立ち上げることで隣家からのプライバシーを確保しつつ建物内に採光を取り入れる計画とした。プライベートなインナーバルコニーにすることによりカーテン等が不要なた365日24時間キッチンからはリビングとインナーバルコニーを眺める事ができる。またリビングからバルコニー空間へと拡張し空間的、視界的な広がりと、余白が生まれ日々の生活の中に余裕が生まれた。
今回は床下エアコンを採用。冬の寒さを考えた時に暖気は上へ上へと上昇していくので生活空間である2階リビングの場合、2階だけを暖房しても1階は温まらない。そこで床下エアコンにすることで床下で暖められた空気が1階を温めつつ吹抜けを介して2階へ暖気が上昇する空気の流れ方を計画した。