ONE-BOX
FOR ONE FAMILY.
私はシンプルな建物が好きです。
壁と天井にだけ囲まれた簡素な空間は単純明快。
そこに家族や友人が集えば、親密で楽しい時間が生まれます。
仕切りが欲しくなったら増やせばいい。
いらなくなったら外せばいい。
自由で懐深いところもシンプルな建物の魅力です。
私たちの家づくりの根底には「ONE-BOX」という概念があります。
もちろん、ただのハコで快適に暮らすことはできません。
そこに先進的な断熱性能・耐震性能を加え、暮らしやすいプランを計画。
極力間仕切りを減らし、大きな吹き抜けを設けることで、
家全体が大きなワンルームになるように設計をしています。
シンプルで無駄のない合理的なカタチ。
どこにいても家族の気配が感じられる開放感。
ライフスタイルの変化に対応できる可変性。
そして、夏も冬も家中が快適温度に保たれること。
特別なことはいらない。
何気ない日常を伸び伸びと過ごし、数十年後も変わらずに楽しめる人生を、
「ONE-BOX FOR ONE FAMILY.」というコンセプトで叶えていきます。
私たちが大切にしている 20 のこと
理想の家を建てようと思った時、考えなければいけないポイントは数多くあります。
知識がないまま家を建ててしまい、後から悔やむというケースは珍しいことではありません。
そこで、これから家づくりを始める方にとって役に立つヒントになるように、
「ONE-BOX FOR ONE FAMILY.」を掲げる私たちが大切にしていることを紹介します。
1総2階が基本
私たちはシンプルな総2階のプランを推奨していますが、コストが抑えられ、構造的に安定感があり、断熱性能を高めやすいからです。それにより、イニシャルコスト・ランニングコストを抑えられ、快適性を高めることができます。
2可変性を持たせる
ライフスタイルは子どもの成長と共に変わっていきます。今だけを考えるのではなく、10年、20年、30年後にどのように家を使えた方がいいかを長い時間軸で考え、できるだけ仕切りをつくらない開放的なプランを提案しています。
3吹き抜けを設ける
私たちは吹き抜けを提案することが多いですが、それが建物の「肝」だと思っています。吹き抜けは開放感や光の通り道をつくり、家族の気配や視線をつなぐ役割を担います。また、上下階の温度ムラをなくす役割も果たします。
4キッチンは家の中心に
「料理をしながら〇〇する」「食事の片付けをしながら〇〇する」など、キッチンを中心に家族の活動が行われることが多くあります。そのため、毎日のルーティンをイメージし、キッチンを家の中心に据えたプランを提案しています。
5外へ開く
私たちは家を閉じ過ぎず、外へと開くことを大事にしています。外とつながることで、実面積以上の広がりがある豊かな空間を実現できますし、街や社会とのつながりをつくることも重要であると考えているからです。
6余白をデザイン
ぎっしりと機能が詰め込まれた家は、使い方が限定され窮屈なものになってしまいます。そうならないように、私たちはあえて余白を設けることで、ちょっとしたくつろげる居場所や、植物を飾るゆとり、視線の抜けをつくり出します。
7面を揃える
面が揃ったシンプルなデザインを意識しています。そうすることで、外観や内観がスッキリし、広がりをつくり出すことができます。余計な凹凸のないフォルムや、高さや大きさを揃えた窓は、美しい外観をつくり出します。
8線を減らす
建物はディテールの集合体です。私たちは線を減らし細くすることで、美しい空間になるように心掛けています。アングルなどの見切り材を省略することが多いですが、それにより素材の種類が抑えられミニマルな空間が完成します。
9○○風の排除
「モルタル風」や「木目調」といったフェイク素材を使いません。モルタルなら本物のモルタルを、木なら本物の木を使うことで、素材そのものの美しさ、豊かな素材感や経年変化が味わえ、長く愛着を持てると考えているからです。
10人と環境に優しい素材
一番体に触れる床には、柔らかい魚沼杉を。壁や天井には天然素材由来のモイスをお勧めしています。外壁は魚沼杉、ガルバリウム鋼板、リシン吹付を提案。その中でも、数十年後も同じものに交換できる魚沼杉を特にお勧めしています。
11地財地建
私たちが事務所を構える燕三条はものづくりの町として知られており、この地域の匠の技を家づくりに採り入れることを、私たちは「地財地建」と呼んでいます。鍛冶技術を使ったドアハンドル、溶接技術を生かしたテーブル、庭木の産地・保内地区の庭師による植栽、メイドイン燕三条のキャンプ道具やカトラリーなど、卓越した技を随所に採り入れた提案をします。
12温度のバリアフリー
温度差によって引き起こされる「ヒートショック」がない安心安全な家をつくるために、気密性・断熱性に加え、間取り・冷暖房計画を考え、家中温度ムラのない「温度のバリアフリー」を実現しています。そのために、上下階隅々までどのように暖気、冷気が回るのかを計画し、吹き抜けや床下エアコン、壁掛けエアコン、熱交換型の第1種換気扇の位置を決めています。
13HEAT20 G2グレード
私たちは、真冬でもすべての部屋が24時間概ね21℃以上が保たれ、家の中のどこへ行っても不快な温度差がなく健康的に暮らし続けられる家を建築しています。具体的な断熱性能はUA値(外皮平均熱貫流率)0.34以下としており、新潟県の大部分が含まれる4または5地域においてHEAT20のG2グレードをクリアする性能にしています。気密性能はC値(相当隙間面積)0.3㎠/㎡以下にしています。
14第1種換気システム
建築基準法で24時間換気システムの設置が義務付けられていますが、住宅においては、第3種換気システム(排気は換気扇で行い、吸気は自然換気)と、第1種換気システム(排気・吸気ともに換気扇で行う)のどちらかが使われるのが一般的です。私たちは熱交換型の第1種換気システムを推奨していますが、熱損失を抑えて、真夏や真冬でも快適な室内環境をつくれるからです。
15床下エアコン
床下エアコンとは、断熱をした床下空間(基礎内の空間)をエアコンで温めて、そこから暖気を室内へと取り込む暖房方式で、足元から家中をじんわりと暖められるのが特長です。床下に設置した第1種換気扇を併用することで、エアコンで温められた空気を効率よく家中に循環させることができます。
16日射を遮蔽する
日本各地で真夏に気温が40℃を超えることが珍しくなくなった今、夏の日差しをいかにして遮るか(日射遮蔽)が重要度を増しています。私たちは、最適な庇の長さを考えたり、建物の一部を凹ませたり、袖壁を伸ばしたりといった工夫で、予算に合わせた日射遮蔽を提案しています。
17全棟耐震等級3
耐震等級は3段階ありますが、私たちは全棟耐震等級3(最高等級)の建物づくりを行っています。さらに、建物ごとに「許容応力度計算」を行い、壁や柱の配置バランスの精度を高めた上で、安心・安全な建物を提案しています。
18提案型の設計プロセス
建築は翻訳に似ていると言われますが、ヒアリングを元にお客様が望むライフスタイルを最適なカタチに翻訳するのが私たちの仕事です。それを私たちは「提案型の設計プロセス」と呼んでいます。全国で150棟ほど設計を行ってきた経験と、自邸を建てた経験に基づいた、バランスの取れた提案が私たちの得意とすることです。
19優先順位と、空間の兼用
ご家族の夢や想い、将来の家族像を共有し、優先順位を一緒に考えながらご提案します。また、予算を上手に使って希望を叶える手段として、一つの空間に複数の機能を持たせる「空間の兼用」を考えることも、私たちが得意とすることです。
20ワクワクの共有
建物をつくるということは見えないものを形にする作業。見えないものには不安があるものです。私たちは模型や3Dパース、動画などによりお客様と一緒に完成イメージやワクワク感を共有しながら家づくりを進めたいと考えています。