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プライベートな中庭のある閉じても明るい子供が走り回れる家

計画敷地は南西側にアパート、南東側、東側には一般住宅が立ち並ぶ密集地。
隣家からのプライバプライバシーを守りながら、周りから閉じても明るく、子供が中と外と家中を使って走り回れるが要望だった。
そこで、アパートの住人の出入りがある西側に駐車スペースを取ることで音やプライバシーの緩衝ゾーンとし、住宅のある東側に居住ゾーン、南東の角にプライバシーを守りつつ光と風を取り込み、LDKから延長された中庭空間が広がるゾーニングとした。
玄関へ一歩入ると建物の中央に配置した吹抜けが広がり、縦への視覚的な広がり、抜けを作ると同時に、吹抜けを介して2階から光が差し込み、空気が循環する煙突の機能を狙った。
また、中庭を介して中と外が視覚的にも動線的にもシームレスにつながり横の広がりが出るように考え、リビングはダウンリビングとすることで庭への視線を下げることで、中庭の壁で隣家への視線を遮り空のみが見えるようにに考えた。
リビングは家族にとっての団欒の場であることは今も昔も変わりないと思うが、日々の生活の中心はキッチン・ダイニングにあるように思う。家族が食卓を囲む、子供が勉強をする、ママ友がお茶を出しながら会話をする、忙しいママが家事をしながら同時並行で色々なことが展開され、日々の生活の中心となっているように思う。そこで、生活の中心をキッチンとし、キッチンからのリビング、ダイニング、庭が見渡せ、吹抜けを介して2階の気配が感じらるプランニングとした。

1. 見た目のデザイン
・箱型を基本にアクセントに木を使い、シンプルだけど温かみのあるデザインとした。

2. 生活のデザイン
・昼や休日はプライバシーを確保しながら、子供が中も外も使ってシームレスに安心して走り回る様子を見ながらキッチンに立つ様子を、夜はリビングでカーテンを閉めずに、中も外も間接照明の灯りの中でゆっくりと過ごす家族団らんをイメージした。

3. パッシブ設計(採光、通風、日射遮蔽、取り入れ方)
・南側リビングの掃き出し窓上には910の軒を出すことにより、夏は日差しを遮り、冬は取り込めるようにした。
・南北に窓を設けて
・建物の中央に吹抜けを設けることによる2階からの採光と通風の確保と、暖房で暖められた空気、冷やされた空気が通る道としての煙突効果を狙い、家中の温度が均一になるように配慮した。

4. コストの工夫
・箱型の建物にすることで無駄を省いた。

5. その他の工夫

木造2階建て住宅+インナーガレージ

耐震等級3

長期優良住宅

地域区分:6地域

暖房:エアコン

換気:第一種換気(マーベックス澄家)

延べ床面積:139.11㎡(42.07坪)

家族構成:夫妻+子供

施工:中垣工務店(岐阜県)