works

こあがりとインナーバルコニーのある目印となる家

計画敷地は西側接道道路で、南に自動車修理工場、東にマンション、北に産業廃棄物業者のある一般住宅地とは少し違う敷地。
さらに、同一敷地内に将来的には工務店の事務所を移転し、駐車場も設ける予定で、敷地内でイベントなども開催され、家族以外の多くの人が出入りする事、建物をお客様に見せ、目に留まるシンボル的な建物でありながら、家族は日常の生活をしていく事が予想される中で、家族がいかにストレスなく生活できるかと言う相反する事をクリアする必要があると考えた。

要望としては、子供達が幸せに過ごし大人になって旅立ち帰ってくる場がある家、そのために家族のイベントを大事にしたいと言う事と、人を呼ぶことと、人が出入する事は苦ではないと言う事でした。
そこで、北西側に事務所、南西側に駐車場、西側が住居ゾーンとし、不特定多数の人が日常的に住居ゾーンに足を踏みえらないような明確なゾーン分けをしつつ、住居部分を外から遮断するのではなくて、事務所ゾーンと住居ゾーンの間に外部空間(緩衝ゾーン)とルーバーを設け、緩やかにつながるように計画した。また、建物を見せる、シンボルとなる役割もあるため、ファサードは道路に面した西側、南北に長い建物とした為、軒とルーバーにより西日の日差しを遮る役割を持つ。

家族にとって一番大事な踊り場兼イベントスペースを建物中央に配置して家の中心とすると共に吹抜けを設け、縦への視覚的な広がり、抜けを作ると同時に、吹抜けを介して2階から光が差し込み、空気が循環する煙突の機能を狙った。
また、2階に中庭を設け、プライベートな屋外スペースを作り家族だけのイベントや星空を見ながら廻りの建物を気にせずに家族だけの団欒、癒しの空間が作れたらと考えた。

1. 見た目のデザイン
・箱型を基本に日差しを遮るため庇と、木製ルーバーが特徴の温かみのあるデザインとした。

2. 生活のデザイン
・昼や休日はプライバシーを確保しながら、子供が中も外も使ってシームレスに安心して走り回る様子を見ながらキッチンに立つ様子を、夜はリビングでカーテンを閉めずに、中も外も間接照明の灯りの中でゆっくりと過ごす家族団らんをイメージした。

3. パッシブ設計(採光、通風、日射遮蔽、取り入れ方)
・南側、西側に深い軒を出すことにより、夏は日差しを遮り、冬は取り込めるようにした。
・ルーバーを設けることによりすだれ目隠しと効果を狙った。
・建物の中央に吹抜けを設けることによる2階からの採光と通風の確保と、暖房で暖められた空気、冷やされた空気が通る道としての煙突効果を狙い、家中の温度が均一になるように配慮した。

4. コストの工夫
・箱型の建物にすることで無駄を省いた。

5. その他の工夫

木造2階建て住宅

耐震等級3

長期優良住宅

地域区分:6地域

Ua値:

HEAT20グレード:

C値:

暖房:エアコン

換気:第一種換気(マーベックス澄家)

延べ床面積:117.58㎡(35.55坪)

家族構成:夫妻+子供

建築場所:岐阜県瑞穂市

施工:中垣工務店