地財地建 学生服のお店 スクールユニホームHaRu

計画地はフェニックス大橋たもとの南側が幹線道路、東側が川が流れる角地で中学生、高校生用の学生服を販売する店舗の計画。
お客様の要望は商品の陳列、事務に必要な店舗の広さと中学生の親御さんにとって学生服選びが子供の学生服姿を見る初めて時ということで、学生服選びが思い出になるようなお店にして欲しいというお店への熱い想いを伺った。
前面道路が幹線道路で交差点付で多くの車が車が信号待ちをするため、お店が車から目を引き興味を持ってもらう為に、建物から包み込むような温かさを感じるように切妻屋根で魚沼杉の外観とし、思わず立ち寄りたくなるカフェのようなたたずまい、お店がまち目印となることを意識しながら外観デザインを行った。
プランに関しては来客されたお客様が学生服の相談や制服を選ぶだけでなく、普段からお店に気軽に立ち寄り学校生活の出来事や悩みなどを生徒、親御さんや先生達が気軽立ち寄りスタッフと家族のように色々相談したり、会話を楽しめるカフェのようなお店をを提案した。
東の川側には大開口サッシと軒下空間を設け、外と中、お客様、スタッフをつなぐ中間領域としての役割を考えた。さらに気候の良い時は大開口サッシを開け放つことで室内空間が外へと広がるように計画した。また、その軒下空間に椅子をおいて一息つく空間でもある。
深い軒は雨や雪、夏の強い日差しを遮る装置としても役割を果たす。

外壁は魚沼杉、内壁は湿気の給放出や匂いを吸収してくれる天然素材を元にしたモイスとラワン合板、天井は木毛セメント板、床は防塵塗装を使用。サッシ以外は全て本物の素材を使用し本物の素材が醸し出す優しい素材感のある空間になる様にした。
さらに今回の建物はIKAが提唱する地財地建～燕三条の技を建てもに～の考えのもと、燕三条を中心とした職人の技を建物に取り入れた。ドアハンドルやフック、ペーパーホルダーには三条の鍛冶職人内山さんに鉄を打ってもらった。テーブルの脚は燕の金属加工、家具は加茂の職人、庭は三条保内の庭師諸橋さんによるもの。