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築95年のお医者さんをリノベーションしたカフェ LAND.

主張することなく街並みに溶け込むLAND.。築90年以上の経っていた建物はかなり痛んでいたが、建物自体素材の良さをそのまま生かしたいと考えた。ドアを開けれると石畳の廊下がまっすぐ奥へと伸び、その先にアイキャッチとなるクリの丸太を使ったシンボルツリーが目に飛び込む。そのシンボルツリーに引き込まれるように足を運ぶとシンメトリックな構成を生かして、クリの木がある通り沿いに建物が並ぶように部屋を配した。石畳の通り沿いにカフェが立ち並ぶヨーロッパの街並みをイメージした。床はオーク材ですが、空間ごとに張り方を変えて異なる雰囲気に。それにより世界観を統一しながらも、来る度に「今日はどこで過ごそうか…?」と考えるのが楽しくなるような意匠にしました。
床材と同じオーク材を天板に使ったテーブルは、燕市の鉄工所で加工した鉄のフレームを組み合わせたシンプルなデザイン。大小さまざまなテーブルが、一人から大人数まで、さまざまなシチュエーションに対応します。古い建具や床板などをところどころに残し、新しいデザインが元々のレトロな雰囲気の空間に調和するように素材や色味を丁寧に考えながらつくり込んでいきました。新築にはない深い味わいのあるLAND.での時間を、ぜひゆっくりとお過ごしください。

木造2階建て店舗(カフェ)・築90年超診療所リノベーション

LAND.:

施工:梅田建設