―キャンプのある暮らし― IKAが提案する“野きろの杜”モデルプラン2案
人と人がつながる街“野きろの杜”
2022年、新潟市西蒲区和納地区に“野きろの杜”という名前の新しい街が誕生します。
こちらは、新潟土地建物販売センター株式会社、株式会社石田伸一建築事務所、株式会社スノーピークの3社が協働で企画を行っている、新しいコンセプトの街です。
野遊びを通して、自然と人、人と人がつながる街を目指しており、約6600坪の敷地内に、34区画の分譲地と8戸の賃貸住宅からなる「住宅エリア」、ショップやイベントを通して交流が生まれる「コマーシャルエリア」、宿泊体験ができる「ゲストハウスエリア」を備えます。
ここでは、木材の地産地消が推奨される他、アウトドアリビングを設けること、景観を維持するためのガイドラインに沿って建築を行うことなど、独特のルールが設けられています。長きに渡ってエリアの価値を維持していけるように、そのような独自の方針を持った街にしています。
(詳しくは野きろの杜公式ホームページをご覧ください。)
IKAでは、“野きろの杜”の建築・ランドスケープのプロデュースを行っている株式会社石田伸一建築事務所をはじめ、県内外の設計事務所と連携し、“野きろの杜”のモデルプランづくりを行いました。
個人の土地においては、敷地境界に塀を建てて境界線を明確にするのが一般的ですが、“野きろの杜”では、境界ブロックの設置が禁止されています。フェンスや生垣もなるべく設けないことが望まれており、庭を隣人と共有するような家づくり・街づくりが推奨されています。
また、アウトドアリビング(ウッドデッキ、土間リビング、庭)を設けることもルール化されています。
そんなコンセプトに沿って提案するIKAのモデルプラン2棟をご紹介します。
アウトドアやキャンプが好きな人、人と交流するのが好きな人が伸び伸びと暮らせる“野きろの杜”。この地にふさわしい住まいをご覧ください。
【70坪台エリア】タープをイメージした平屋の住まい「ONE-BOX PLUS-NOKI」
“野きろの杜”に10区画ある70坪台の敷地。そこに合うように設計した平屋のプランです。
快適なキャンプを楽しむには、強い日差しや雨を遮るためのタープが欠かせません。そんなタープを模した緩勾配の片流れ屋根が、雨・雪・日差しから家族を守ってくれるシンプルな佇まいの住まいです。
家の内外にキャンプの要素を散りばめている点もポイントです。
①風景に溶け込む外観デザイン
北側・東側は幅6mの道路、西側は幅3mの緑道、南側は隣家に面しています。
北面・西面・東面は窓を少なめにして、プライバシーを確保。
3尺(910mm)ずつ四方に突き出した軒が夏の強い日差しを遮り、雨から建物を守ってくれます。外壁には魚沼杉を使用し、緑あふれる“野きろの杜”に調和する外観にします。
②キャンプ気分を味わえる内外3つのリビング
外にはタープを張って焚き火を楽しめる「屋外リビング」、軒に守られ袖壁で程よくプライバシーを確保した「ウッドデッキ」。
中には薪ストーブの炎を眺めながら過ごせる「屋内リビング」を配置。
気分に合わせて、いろいろなシチュエーションでキャンプ気分を楽しむことができます。
③仕切らないONE-BOX空間
IKAが大事にしている概念「ONE-BOX」がベースです。玄関ドアを開けて中に入れば、トイレと浴室以外には建具がないワンルームの空間が広がります。
モルタル仕上げの通り土間がまっすぐ奥へと伸び、正面の窓から外へと視線が抜けるように計画。
土間の隣には9.75畳のフリースペースが広がっていますが、カーテンや家具で仕切ったり、間仕切り壁を設置したりしながら、家族構成やライフスタイルの変化に合わせてカスタマイズできます。
上のパースのように寝室をカーテンで仕切れば、インナーテントで過ごすような風情を楽しめます。
④人が集まる造作の大型アイランドキッチン
キャンプにおいて「食」を外すことはできません。みんなで協力して料理を作り、テーブルを囲んでワイワイと料理を食べる時間は何事にも替えがたい楽しみです。
そこで、「ONE-BOX PLUS-NOKI」にはダイニングテーブルを兼ねた大きな造作キッチンを設けます。
モールテックスで仕上げられたキッチンは、大人数での調理作業にも向いており、家族や友人が自然と集まる場になるでしょう。
⑤家事を楽にする水回りと収納計画
キャンプの要素を取り込むという個性を持った住まいですが、それによって普段の生活を犠牲にすることがないように、家事動線や収納計画も緻密に考えています。
「ONE-BOX PLUS-NOKI」の北東側には水回り・収納・シューズクロークが設けられており、シューズクロークはかさばるキャンプ道具を収納できるように広めに設けています。
収納は通路を兼ねたファミリークローゼット(FCL)にすることでデッドスペースをなくしており、向かいにある洗面脱衣室の物干しから、乾いた洗濯物を短い距離で移せます。
断熱性能を示すUA値(外皮平均熱貫流率)は0.28(HEAT20 G2グレード)。窓はYKKAP社のAPW430(樹脂サッシ+トリプルガラス)、屋根断熱はネオマフォーム120mm、壁断熱はネオマフォーム50mm+高性能グラスウール105mmのダブル断熱仕様。冬場の暖房は床下エアコンを使用。
耐震等級3(許容応力度計算実施)。
フローリングは“野きろの杜”のコンセプトでもある「木材の地産地消」の考え方にならい、魚沼杉の無垢フローリングを使用。壁は天然素材由来のモイスまたは漆喰仕上げ。天井はUC plywoodブナ(表面に新潟県産ブナ、基材に魚沼杉を使用した合板)現しを想定しています。
敷地境界線を曖昧にすることによって、下の配置図のような大らかな街ができ上がることをイメージしています。(IKAのプランは右上のもの)
【60坪台エリア】広い土間リビングのある住まい「ONE-BOX PLUS-DOMA」
もう1つは、“野きろの杜”に16区画ある60坪台の敷地に合わせたプランです。
こちらは2階建てで、広い土間があるパブリック色が強い1階と、個室や水回りがまとめられたプライベート色が強い2階で構成。1階には趣向の異なる2つのテラスが設けられているのも特徴です。
こちらも要素別に解説をしていきます。
①プライベートとパブリック、性格の異なる2つのテラス
南側・東側は幅6mの道路、西側は幅3mの緑道、北側は隣家に面しています。
クランク型の平面が特徴で、リビングとDKに囲まれた北西側には緑道に向かって開く「オープンテラス」、リビングに面した南西側には両サイドを袖壁で囲んだ4畳の「プライベートテラス」を設けています。
ご近所さんや友人と集まる時はオープンテラス、家族だけでゆっくり過ごしたい時はプライベートテラス。そんな使い分けが可能です。
②2つのテラスに挟まれた土間リビング
玄関土間からシームレスにつながる土間リビングは、南側のプライベートテラスと北側のオープンテラスに面しており、掃き出し窓を開ければ両方の空間と行き来できます。
冬は薪ストーブの炎を眺めながら暖かい空間でゆっくりとお酒を飲み、夏は掃き出し窓を開けてテラスや庭との一体感を楽しむ。春や秋の中間期は、心地よい風を通して外にいるような感覚を味わうことができます。
南側に深い軒が架かったプライベートテラスを挟むことで、夏場の不快な直射日光がリビングに差し込むのを防ぎます。
③作業台を兼ねたビッグテーブルがあるキッチン
玄関土間の正面に伸びるスケルトン階段が緩やかに空間を区切り、その奥にはDKが広がっています。
壁付けキッチンの手前にあるのは幅2.7mのビッグテーブル。
大人数で食卓を囲んだり、広い天板を使ってピザ作りをしたり。「食」を中心に交流を楽しめる工夫がなされています。
DKのすぐ隣にはオープンテラスがあるので、掃き出し窓を開けて、中と外を行き来しながら使うこともできます。
④合理的な家事動線を備えたフレキシブルな2階
階段を上がった2階は家族のためのプライベート空間。
物干しもできる広めの洗面脱衣室とクローゼットを隣接させており、洗濯の後の「物干し」「収納」にかかる時間を短縮します。
2部屋に仕切れる子ども部屋は、間仕切りを付けずにセカンドリビングとして使うこともできます。
また、自宅で仕事に集中できる書斎も設けられています。
断熱性能を示すUA値(外皮平均熱貫流率)は0.34(HEAT20 G2グレード)。耐震等級3(許容応力度計算実施)。基本的な仕様は70坪台エリアのプランと同様です。
隣家の庭や緑道と融合しながら、下の配置図のような街ができ上がることを目指しています。(IKAのプランは右下のもの)
IKAが掲げる「ONE-BOX」と“野きろの杜”のコンセプトを融合させたモデルプラン2軒。新しい街で自然と触れ合う暮らしを送りたいと考えている方にお勧めしたい住まいです。
ぜひ動画でもご覧ください!
“野きろの杜”全34区画の土地は2021年12月20日(月)販売スタート。
最新情報は野きろの杜公式ホームページをご覧ください。
もちろん、このモデルプランの概念をベースにしながら、他の土地で建築することも可能です。
アウトドアと共にある暮らしに興味がある方はぜひご相談ください。