土地と願いをかたちにする建築家

建築家の仕事は、【翻訳】することです。

具体的には、敷地を翻訳することです。

つまり、その土地の特性や条件、土地が持つ潜在能力を読み解き、建物の設計に反映させます。

地形、気候、日照など、土地の個性を理解し、それを建物のデザインに取り入れることで、環境に調和した美しい建築を生み出すのです。

そして、お客様の気持ちを翻訳することも大切です。

お客様の希望やニーズを建物に具現化します。

コミュニケーションを重視し、お客様との対話を通じて、ライフスタイルや価値観を深く理解することが不可欠です。

家族のぬくもりや、ビジネスの成長への期待など、多岐にわたる要素を捉え、建築に反映させることで、建物はお客様にとって特別な場所となります。

ただ単に希望を形にするだけではなく、限られた予算の中で、お客様の幸せを具現化するために、夢や想いを翻訳して共有し、要望に優先順位をつけ、独自の設計思想を取り入れて最良の解決策を見つけ出し、形にする。

これが建築家の仕事だと考えています。

同じ費用をかけて家を建てるならば、私たちは建築のプロとして、より幸せになる建物を計画し、社会全体の幸福度を高めていくことが使命だと思います。