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耐力壁の種類別の違いと特徴について解説

「耐力壁って何だろう」
「耐力壁の種類による違いが知りたいな」

災害に強い家づくりを検討する中で、耐力壁という言葉を聞く方も多いでしょう。

しかし、耐力壁が何なのか、種類による違いは何なのかを知らない方も多いはずです。
そこで今回は耐力壁についてと、一般的な木造軸組工法の住宅の耐力壁を種類別で解説します。

□耐力壁とは?

耐力壁とは、水平方向(横方向)からの荷重に対抗できる能力がある壁のことです。
地震や台風といった自然災害の多い日本において、耐力壁は大変重要です。

しかし、住宅の全ての壁に耐力壁が使われているわけではありません。
建物の構造計算に応じて、耐力壁を使うかどうかが決められます。

木造軸組工法の住宅の場合、柱だけでは地震や台風に耐えることが難しいため、筋交いか耐力面材で造られた耐力壁が多く使われています。
筋交いや耐力面材といった言葉に聞きなじみのない方も多いかと思いますので、次にこれらを解説します。

□木造建築に使われる耐力壁の種類について

木造住宅の耐力壁は2種類あります。
それぞれに特徴があるので、順番に説明します。

*筋交いの耐力壁

筋交いは日本で昔から使われており、梁・柱・土台でつくられた四角形の枠内に、斜めに渡す補強材を指します。
これによって、柱だけでは心もとない水平方向に対する強度が高まり、災害時の家の変形を防げます。
耐力壁の強度を表す数値である壁倍率は1.5~4.0で、たすき掛けのように筋交いをクロスさせることで4.0倍の強度になります。

デメリットとしては、引っ張り方向の力や大きな力に弱い点、断熱材が入れにくい点が挙げられます。

*耐力面材の耐力壁

耐力面材は、構造用合板や各メーカーが出している構造用面材があります。
壁倍率は2.5~4.0倍程度で、断熱材がムラなく入る点、面で支えるため壊れにくく、方向性もなくなる点がメリットです

デメリットとしては、構造用合板は通気性が悪く、内部結露を起こしやすいですが、当社で利用しているモイスは、通気性があるため内部結露を起こしにくく、さらに防火性のある材料です。

なお、筋交いと耐力面材は両方を同時に使うことも可能です。
工事費用が高くなり工事費用が高くなりますが、壁倍率が高められます。

□まとめ

今回は耐力壁についてと、木造住宅の耐力壁を種類別で解説しました。
耐力壁は種類によって特徴が異なるので、ご自身の希望や家の状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
当社は、建築基準法の1.5倍である耐震等級3の建物づくりを全棟で行っております。
災害に強い家づくりをご検討中の方は、お気軽にご相談ください。