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回遊動線のメリットと暮らしやすい間取りにするためのポイント

「回遊動線って何だろう」
「回遊動線を生かすには、何に気を付ければ良いのかな」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、回遊動線のメリットと、回遊動線を生かすための間取りの考え方について紹介します。

□回遊動線のメリットとは?

回遊動線とは名前の通り、部屋から部屋を行き止まりなく、ぐるぐる回れる動線のことです。
1つの部屋から複数の部屋に行き来できるため、回遊動線にはいろんなメリットがあります。

*移動距離や時間を短縮できる

1つの部屋に対して複数のルートからアクセスできるため、家の中での移動距離や時間を短縮できます。
家族による通路の渋滞が減らせるだけでなく、家事動線が短くなるため、家事の時短にもなります。
特にキッチン動線や洗濯動線を短くしたい方に、回遊動線はおすすめです。

*奥行きを感じやすい間取りになる

回遊動線は行き止まりや壁で仕切られた空間が減るので、空間の奥行きや広がりを感じやすくなります。
そのため、開放感を求める方に最適です。

またお子さまがいらっしゃる家庭の場合、どこの部屋にいてもお子さまの気配が感じやすく、様子が分かるので安心です。

□回遊動線の間取りの考え方について

ここまで回遊動線のメリットを紹介しましたが、回遊動線の取り入れ方によっては回遊動線のメリットを享受できなくなってしまう可能性があります。
そこで次に、回遊動線の間取りを考える際のポイントを3つ紹介します。

1つ目は間取りの優先順位が高いかどうかです。
回遊動線は動きやすいというメリットがある一方、家に物をたくさん置きたい方には向いていません。
壁面収納を活用することで収納スペースを確保できますが、動線を確保することで収納スペースは減ってしまいがちです。
ご家族の優先順位を考えた時に、回遊動線のある間取りの優先順位が高いのかどうかを、一度検討してみると良いでしょう。

2つ目は行き来しやすい広さを確保できるかどうかです。
せっかく回遊動線を取り入れても、通路の幅が人1人分だと快適に行き来できなくなってしまいます。
そのため、通路が行き来しやすい広さを確保できるかは確認するようにしましょう。

3つ目は、プライバシーの確保を考えることです。
特にお子さまのいるご家庭の場合、お子さまが大きくなった際にある程度のプライバシーの確保ができる間取りにしておくのがおすすめです。

□まとめ

今回は回遊動線のメリットと、回遊動線を生かすための間取りの考え方について紹介しました。
当事務所では家全体が大きなワンルームになるような、極力間仕切りを減らした設計をしています。
回遊動線をはじめ、シンプルで開放感のある家をご検討中の方は、お気軽にご相談ください。