通り土間と2階バスコートのある家

毎回ヒアリングではお客様に夢や理想の家族像などを語っていただきます。なぜならその会話の中に理想の暮らし方や施主の一番叶えたい事などが分かるからです。そして今回夢は明確でした。
1. バスタイムを楽しみたい。お湯につかりながら空や植栽を眺めたい。
2. 家庭菜園をするための出入りがしやすい土間が欲しい
3. プライバシーを確保しつつワンルームのような開放的な家が良い
と言う事でした。
そこで、長屋のような通り土間を設ける事で玄関からLDKへと空間を繋げ、視線を敷地反
対側まで抜けさせた。それにより奥行き感を増して開放感を生み出した。
2階にインナーバルコニーを設け、そのインナーバルコニーに浴室、洗面脱衣、フリースペース、ホール、吹抜を繋げつつ、窓の切り取り方により浴室内部へ視線は通らないが、インナーバルコニーと吹抜けを介して1階まで光が差し込むように計画した。
また、吹抜が開放感だけではなく１階と２階の気配を感じる程度に緩やかに繋ぐ役割と、室内の温度ムラを少なくするため空気の通り道としての役割を持たせ家全体が温度ムラの少ない温度のバリアフリー化を実現した快適な家とした。