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高気密高断熱住宅は湿度が高いのか?

外気温の影響を遮断してくれる断熱性と、外気が家に侵入してくるのを防いでくれる気密性。
この2つの機能を兼ね備えたのが、高気密高断熱住宅と呼ばれる非常に高性能な住宅です。
「一年中快適に過ごせる」「部屋間の温度差がない」など様々なメリットを享受できるのが魅力ですが、ここで1つ疑問が湧いてきます。
20度から30度台の快適な温度が保たれていて、家の隙間をなくしている状態であれば、湿度が高いのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問にお答えします。

□高気密高断熱住宅=湿度が高いは間違い

それでは早速、先程の疑問にお答えしましょう。
断熱性と気密性が高い高気密高断熱住宅ですから、湿度はやはり高くなりやすいです。
私達人間にとって快適な温度は、湿度が高いと生えてくるカビ菌にとっても居心地が良い温度です。
さらに、気密性が高いということは空気の流れが止まるということであり、外に逃げるはずだった湿気がこもってしまうことは容易に想像できます。

しかし、ご心配には及びません。
なぜなら、高気密高断熱住宅には必ず十分な機能を備えた「換気システム」があるからです。

この換気システムは、気密性が高いからこそ効率的に換気できるようになっています。
そのため、きちんとした性能の高気密高断熱住宅なら、基本的にカビは生えにくいようになっているのです。

高気密高断熱住宅=湿度が高いは間違いです。
ただ、この換気システムを意図的に消してしまうと、行き場を失くした湿気は当然室内にたまります。
そうなると湿度は高くなり、カビも生えやすくなるでしょう。
高気密高断熱住宅に暮らすのなら、換気システムは消さないように注意してください。

□高気密高断熱住宅で湿度が気になる時は

このように、高気密高断熱住宅だからといって湿度が高いというわけではないことをご紹介しました。
しかし、換気システムによって外から取り入れる空気の湿度が高ければ、必然的に室内の湿度も高くなってしまいます。
特に梅雨時は、湿度が気になることがあるかもしれません。

そのような時は、エアコンを弱風で運転させましょう。
エアコンが効きすぎるとアイドリング状態になってしまうので、弱風にするのがポイントです。

除湿性能がついているエアコンだとさらに効果を見込めます。
高気密高断熱住宅を検討しているのであれば、事前に除湿性能のあるエアコンを設置することを視野に入れてみましょう。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅と湿度の関係について解説しました。
断熱性も気密性も高いのであれば、湿度も高くなってしまうように感じますが、高気密高断熱住宅には24時間換気システムがあります。
あまり心配せずに検討しても問題はありませんが、除湿機能付きのエアコンを用意できているとより安心ですね。