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高気密高断熱住宅における冬の室温

高気密高断熱住宅は、エアコンを1台つけているだけで、冬でも暖かいのが特徴です。
暖房をつけているのに「寒い」と感じる場合は、性能が十分でないことが考えられます。
では、しっかりとした高気密高断熱住宅では、どれくらい暖かさを感じるのでしょうか。
今回は、高気密高断熱住宅における冬の室温について解説します。

□高気密高断熱住宅における冬の室温について

厳しい寒さに対し、快適さを実感しやすいのが「高気密高断熱」の住宅です。
高気密高断熱住宅は、隙間が少なく、外からの冷気をシャットアウトしてくれるだけでなく、室内の熱が外へと逃げにくくなっています。
そのため、少ないエネルギーでも室内を快適な温度に保てます。

では、実際に普通の住宅と比較して、どの程度暖かく感じるのでしょうか。
ここからは、高気密高断熱住宅における冬の室温について、実例を用いながら解説します。

滋賀県で築2年の木造2階建て、延べ床面積30坪の住宅の例をご紹介します。
日中の不在の時間は、朝家を出るタイミングでエアコンのスイッチを切ります。
帰宅されるのは夕方過ぎですが、帰宅する1時間前にエアコンのタイマーをセットされているそうです。

この日に帰宅された時の外気温は「-1℃」で、雪は降っていないものの、寒波の影響で冷たい風が外では吹き荒れていました。
しかし、帰宅して玄関を開けた瞬間から部屋中が暖かく、床もほんのりとした暖かさを感じます。
エアコンの設定温度は「22℃」で、エアコンをつけている1階は22℃なのはもちろん、暖房をつけていない2階も「18.6℃」と、部屋全体を暖めてくれています。

このように、高気密高断熱住宅は、上下の温度差が少なく、部屋ごとの温度差も少なくできる住宅のあり方です。
また、実例では日中エアコンのスイッチをオフにしていましたが、高気密高断熱の家では、エアコンは自動運転で1日付けっ放しにしておくことをオススメします。
そのほうが電気料金はかからず、高気密高断熱住宅の良さを最大限発揮できます。

□高気密高断熱住宅で寒さを感じる場合の対策について

高気密高断熱住宅にも関わらず、寒さを感じるケースがあります。
そもそも施工不良などにより高気密高断熱ではなかったことも考えられますが、換気扇の影響による可能性もあります。
換気扇から冷たい空気が入ってきて、室内で外と同じような寒さを感じてしまうのです。

第1種換気の中に「全熱交換型」というものがありますが、こちらであれば排気する際に室内の空気から熱を回収し、給気してきた空気に戻してくれます。
そのため、換気による温度変化が抑えられ、外気の影響を受けにくくする特徴があります。

また、温度だけでなく、湿度の同時に調節してくれるため、冬でも寒さを感じずに乾燥も防いでくれます。
反対に夏場では、室温の上昇を抑えてくれ、除湿効果が期待できるでしょう。

これから高気密高断熱住宅を建てるご予定の方は、熱交換型の第1種換気システムを取り入れることをオススメします。

□まとめ

今回は、高気密高断熱住宅における冬の室温について解説しました。
冬でも暖かい家づくりを目指して、気密性・断熱性にはこだわることをオススメします。
当社では、先進的な断熱性や耐震性に加え、暮らしやすいプランを計画します。
これから家づくりを始める方は、お気軽に当社までご相談ください。