blog

高気密高断熱の住宅における基準やメリット

近年の家づくりでは、「高気密」や「高断熱」がスタンダードになりつつあります。
住宅メーカーのチラシやパンフレット、広告でも見かける機会が多いですが、どのような基準において高気密高断熱とするのでしょうか。
今回の記事では、高気密高断熱の住宅における基準やメリットについて解説します。

□高気密高断熱住宅に基準はあるのか

気密性や断熱性の高い優れた家として、高気密高断熱住宅と呼ばれる家のあり方が広まっていません。
しかし、何をもって高気密・高断熱とするのか、その明確な基準は存在しません。
ハウスメーカーや工務店が、それぞれ独自に定義した上で高気密高断熱住宅をうたっているのが現状だと言えます。

明確な基準はないものの、高気密高断熱住宅を表す定義として、「次世代省エネ基準」とよく比較されることがあります。
この次世代省エネ基準について理解し、ここで掲げられている指標を押さえることが、高気密高断熱住宅の性能を理解することにつながるでしょう。

高気密に関する指標としては、1999年の次世代省エネ基準において、規定が設けられています。
寒冷地ではC値(床面積1㎡あたりの隙間面積)が2.0W/㎡・K以下、その他の地域では5.0W/㎡・K 以下という規定がありました。
しかし、2013年の次世代省エネ基準では、この規定は削除されています。

また、高断熱に関する指標としては、国土交通省によって定められた、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律である「建築物省エネ法」の2013年次世代省エネ基準があります。
断熱性は、UA値(外皮平均熱貫流率)により、全国8地域ごとに定められています。
最も厳しい1地域・2地域(北海道)ではUA値0.46、多くの方が暮らしている5地域・6地域(北関東・南関東以南)ではUA値0.87が、次世代省エネ基準の定めている断熱性です。

□高気密高断熱住宅にするメリットとは

では、一般的な住宅とは違い、高気密高断熱住宅にすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、2つのメリットについて解説します。

1つ目は、健康的な生活ができることです。
家全体が暖かい状態に保たれることで、ヒートショックを引き起こす可能性を減らすと考えられています。
ヒートショックは、部屋を移動した際の急激な温度変化によって引き起こされることが多いです。
しかし、高気密高断熱であれば、家中の温度差が少なくなり、そのようなリスクも軽減されます。

2つ目は、光熱費が抑えられることです。
室内の温度変化が少ないため、冷暖房の効きが良く、光熱費を抑えることにつながります。
また、光熱費を抑えられるということは、地球温暖化の原因である二酸化炭素の削減にも貢献します。

□まとめ

今回は、高気密高断熱の住宅における基準やメリットについて解説しました。
人にも環境にも優しい家づくりを目指しましょう。
当社では、シンプルな建物でありながら、先進的な断熱性や耐震性を兼ね備えた家づくりを心がけています。
暮らしやすいプランを計画するので、家づくりを始める方はぜひご相談ください。