blog

住宅ローンにおける事前審査と本審査の違い

新たな住宅の購入は、人生で最も大きな買い物かもしれません。
そのため、住宅ローンを活用する方が多いですが、ローンを利用するためには、事前審査と本審査の2つの審査を通過することが必要です。
今回は、事前審査と本審査の違いについてご紹介します。

□事前審査と本審査の違い

*事前審査とは

事前審査とは、金融機関に住宅ローンの申し込みをする際に、最初に受ける審査を指します。
主な確認内容としては、住宅ローンの利用者の年収や会社の規模、住宅ローンの返済計画などが挙げられます。
また、誰でも無料で申込できることが事前審査の1つの特徴です。

*本審査とは

本審査は、事前審査を通過し、不動産の売買契約を締結した後に行われる審査を指します。
本審査では、事前審査の内容に加えて、物件瑕疵の有無や物件の担保評価、住宅ローンの利用者の関係者に反社会的勢力はいないかなど、多くの情報をもとに審査が行われます。
事前審査とは違って、事前審査に通った人だけが本審査を受けられます。

□本審査で確認されること

本審査で重視される項目は金融機関によって異なりますが、ここでは特に重視されることの多い項目を以下で5つご紹介します。

1つ目は、完済時年齢です。
金融機関によっては、住宅ローンを申し込む際の条件として、完済時年齢が指定されている場合があるため、金融機関のホームページを確認しておくことがおすすめです。

2つ目は、勤務に関する情報です。
例えば、勤務先の事業内容や雇用形態、勤続年数を確認される場合があります。

3つ目は、返済負担率です。
返済負担率とは、「収入と返済額のバランス」を指します。
また、返済額には住宅ローンの返済額だけでなく、教育ローンやカードなどの、他の借入金も含めて、返済負担率が算出されます。

4つ目は、ご家族に関する情報です。
入居予定のご家族の人数や家族構成は、支出額に影響するため、本審査を申し込む際に提出が求められる住民票を通して、ご家族に関する情報を確認されます。

5つ目は、物件に関する情報です。
住宅ローンでは、物件に対して「抵当権」が設定されるため、物件の担保評価は入念に行われます。
抵当権とは、住宅ローンの債務者が住宅ローンの返済が難しくなった場合に、金融機関によって行使される権利です。
金融機関が住宅ローンの返済金を回収できないと判断した場合は、抵当権を設定している物件を売却することで貸付金を回収します。

□まとめ

今回は、住宅ローンにおける事前審査と本審査の違いについてご紹介しました。
事前審査は、住宅ローンを申し込む際に、最初に受ける審査です。
一方で、本審査とは、事前審査を通過し、不動産の売買契約を結んでから受ける審査を指します。
2つの審査で確認される項目は金融機関によって異なるため、金融機関のホームページを事前に確認しておくと良いでしょう。